世界初の放電加工機

Jean Pfau及び彼の組閣した精鋭たちで構成された技術開発チームは、ジュネーブでELERODA D1を開発・製造しました。これは、世界初の放電加工機で、1954年にミラノで開催されたヨーロッパ工作機械展示会で初めて紹介されました。Agieは1954年4月に設立され、Z軸に空気圧制御のサーボモーターを搭載したAGIETRON AZ4を開発・製造しました。

Isopulseジェネレーター: 電極に常時一定のエネルギーを供給

当初開発・設計されたジェネレーターは非常にシンプルな構造で、そのユニットからの放電は均一ではありませんでした。CharmillesによるIsopulseジェネレーターはIsopulseジェネレーターと比較し、大幅に能力が向上しました。電極の消耗が少なくなり、加工品の表面品質が向上しました。1963年、Agieは初のトランジスタ付きジェネレーターAgietron BFを開発、発売しました。

世界初の数値制御CNC EDMマシン

当初のワイヤ放電加工機は、機械の定める特定のテンプレートに従って、限られた輪郭しか加工ができませんでした。AGIE DEM 15により、ワイヤ放電加工機は画期的な進歩を遂げ、加工対象ワークの輪郭はパンチテープで数値制御される様になりました。

Charmilles Isocut の発明: 電極の制御

当初の型彫り放電加工機では、電極がギャップ形状に完全に一致するかどうか、事前に検証が必要でした。アイソカット電極のギャップ制御機能により、電極の使用本数が少なくなり、フラッシングが改善されました。

コーティングワイヤーの導入

1978年にCharmillesによってワイヤー放電加工機初のコーティングワイヤーの特許申請が認可され、ワイヤー放電加工機の切断速度とその加工精度が著しく向上しました。複雑な調合の末に完成したワイヤーにより、切断時の張力が高まり、ミクロンレベルの精度の部品製造が可能になりました。

ピボットヘッドの導入

円筒形や円錐形を切断するための平行四辺形状のピボットヘッドがワイヤー放電加工機に導入され、システムの完全なフラッシングが可能になりました。

ファジー制御ロジックコントローラー: 初のAI使用

完璧な放電ギャップが得られるように電極と工作物間の距離を制御するデジタルサーボは、信頼性が高く、正確で柔軟な制御アルゴリズムによって、それまで使用されていたアナログ回路に取って代わりました。

Quadrax構造: 独立した軸の構成

Charmillesは、2つの独立した軸を支えるポータルブリッジという革新的な構造を発明しました。全ての軸の動きはポータルブリッジのキャリッジによって制御されています。機械は非常にコンパクトで、十慮のある加工ワーク対象にも柔軟に対応します。

Agievision: 新しいユーザーインターフェース

新しいユーザーインターフェースを備えた新しい数値制御、Agievisionが登場しました。グラフィックユーザーインターフェースと直感的に使えるソフトウェアにより、プログラミングと機械の制御に自由度が生まれました。

ツインワイヤー: 初の自動ワイヤーチェンジャー

画期的な自動ワイヤーチェンジャー（AWC）は、加工中に別のワイヤ線に自動的に変更することを可能にしました。ワイヤーチェンジャーは極めて独創的であり、まずは線径の太いワイヤー線で加工をし、その後自動的に細いワイヤーに変更する、といった制御を可能にします。

Monoblock: 小型部品の高精度加工のために

革新的なMonoblockコンセプトは、ワイヤーと加工対象ワークの間の距離・エリアが非常に短く、限られていること。硬い鋳物で構成された部品が特徴です。極限まで精度を高めたワイヤーカットや、極細線のワイヤーで微細加工ができます。

Dynamic Corner Control

Dynamic Corner Control（DCC）は、ワイヤーの曲がりによる幾何学的エラーを防止するために、ワイヤーガイドの経路を修正します。大きさは機械加工パラメータに基づいて計算され、方向は輪郭形状に基づいて計算されます。

iGap - 適応電圧およびスパーク制御

従来の型彫り放電加工技術と比較して、iGap機能を搭載した機械は、低アンペアでより優れたスパーク制御が可能です。これにより、加工対象のより深い部分をより速く加工します。型彫り放電加工における電極の消耗は抑えられ、より規則的です。

IPG: スマートな発電機

IPG は、構成される部品点数が少なく小型で、加工槽の真後ろに配置されています。より高速なスパーク制御が可能になると同時に、放電回路のばらつきに影響されにくくなります。内部冷却システムにより加工精度が向上し、能率化します。

ワイヤ上のスパーク分布のリアルタイム解析

AgieCharmillesのスパークトラックは、ワイヤに沿ったスパークの位置を検出し、上部と下部の電流供給経路でワイヤ電極に流れる部分放電電流を制御します。エネルギー入力を制御し、ワイヤーの消費量を削減します。

FORM eCAM - ソフトウェアプログラミングモジュール

CADモデルを使用して加工プロセスをシミュレーションするプログラミングモジュールで、FORM eCAMは完成品の正確な形状と体積を計算し、幾何学的な進化に基づいて放電加工プログラムを最適化します。